「暇だから何か食べようかな」をやめるための6つのヒント
気づけばキッチンを行ったり来たりして、なんとなく何かを口にしている…そんな経験はありませんか?
実は、「暇だから食べる」という行動は、多くの人が一度は経験したことがあるごく普通にあることです。
この記事では、「暇だから何か食べようかな(退屈による間食)」の背景にある心理や、無理なく手放すためのヒントをお伝えします。
暇だから何か食べようかなって悪いこと?
「暇だから何か食べようかな」は、誰にでも起こりうる、ごく一般的な食行動です。
私自身も、たとえば学生時代、宿題を始める前や放課後の時間を埋めるようにお菓子をなんとなく、つまんでいたことがあります。
ここ数年は、在宅ワークも増えたからか、暇だから何か食べようかなに悩む方が増えてきた印象があります。
オフィスにいた頃に比べて人との交流や刺激が減り、冷蔵庫へのアクセスは増える…そんな環境が影響しているのかもしれません。
まず大切なのは、「暇だから何か食べようかな=悪いこと」と決めつけないこと。
自分を責めてしまうと、ますます罪悪感で落ち込み、自己嫌悪のループに陥ってしまいます。
なぜ退屈すると食べたくなるの?
暇だから何か食べようかなは、「感情による食行動」のひとつです。
ストレスや不安を感じたときに、気を紛らわすために食べ物を求めるように、退屈な気分を紛らわせるために食べてしまうことがあります。
心理学では、私たちが心地よく過ごせる心理ゾーン「耐性の窓」という概念があります。
この窓から外れると、過剰に緊張したり(不安・怒り)、逆に気力がなくなったり(虚無・疲労)します。
退屈はこの後者、「低覚醒」状態のサインであり、それを食べ物で「活性化」しようとしているとも考えられます。
つまり、退屈な時に何かを食べたくなるのは、とても自然な反応なのです。
大切なのは、その背景を知り、自分にやさしくする視点を持つことです。
暇だから何か食べようかなをやめたいときのヒント
しっかり食べる
そもそも、食べたくなるのが「本当の空腹」かもしれません。
疲れや集中力の低下と空腹は、似たような感覚であらわれることがあります。
「退屈だから食べてるのかな?」と思っても、実は体がエネルギーを欲しているサインかもしれません。
まずは、1日を通してしっかり栄養を摂ること。
間食をするから、と食事を減らすとかえって間食が増える原因になることもあります。
3食の食事はしっかり食べるようにしましょう。
満足できるものを選ぶ
「ちょっとだけ…」とつまんだスナックが止まらなくなって、全部食べてしまった、なんてこと、ありませんか?
そんな時は、小腹がすいたときでも「ちゃんと満足できる内容」を選ぶことが大切です。
退屈で食べるのか、空腹で食べるのか。どちらにしても、“満足感”のあるものを選ぶことで、ダラダラ食べ続けるのを防ぎやすくなります。
食べがちな時間帯を把握する
「暇だから何か食べようかな」が起こりやすい時間帯を、あらかじめ把握しておきましょう。
よくあるのは以下のようなシーンです。
- 勉強や仕事の合間
- 放課後や帰宅後
- 寝る前の時間
- 一人の時間や週末の午後
「この時間に退屈を感じやすいな」と気づいておくだけで、先回りして別の行動を選びやすくなります。
「退屈対策ツールボックス」を作ろう
退屈なときに頼れる“代わりの選択肢”を準備しておくのも効果的です。
たとえば以下のようなツールを用意しておくと、気持ちを切り替えやすくなります。
- スマホでできるゲームやパズル(数独、クロスワードなど)
- 散歩や庭の手入れ(外に出られないときは植物観葉アプリで遊ぶのも◎)
- 昔懐かしいテレビ番組や映画を観る
- 会いたかった人に連絡してみる
- 軽めの家事(机を拭く、引き出しの整理など)
「今、何かしたい」と感じたときに選べる“選択肢のリスト”をつくっておくと、反射的な「暇だから何か食べようかな」を減らす助けになります。
マインドフルネスを取り入れる
気づいたら何かを食べていた…そんな無意識な行動には、マインドフルネスの習慣が効果的です。
「今、私は退屈で食べようとしてるのかしら?」と気づけるだけでも、大きな一歩。
日常の中で「今ここ」に意識を向ける練習や、五感を使ってゆっくり味わって食べることを取り入れてみるのもおすすめです。
食べてしまっても、自分を責めない
最後に大事なことをもう一度。
退屈だから食べてもかまいません。人間らしい、自然な反応です。
もし、また退屈でつい食べてしまっても、「私ダメだな」と責める必要はまったくありません。
そのかわり、「こうする何かがあったのかな?」「どんな気持ちだったのだろう?」と、少しだけ優しく自分に問いかけてみてください。
まとめ:暇だから何か食べようかなは、あなたが悪いわけじゃない
退屈による食欲は、あなたの心と体からの自然なサインです。
大切なのは、「どうしてそうなったのか」を丁寧に見つめ、別の選択肢も持てるようにしていくこと。
それは決して、無理に「暇だから何か食べようかな?をやめなさい」という話ではありません。あなた自身を大切に扱う一歩でもあるのです。
直感的な食事や食行動の改善に関するコーチングも提供していますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
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