「糖質制限が健康にいい」「ダイエットに効く」と聞いて始めてみたけれど、
「ごはんをどれくらい減らせばいいの?」「主食を抜いたらフラフラする…」と感じたことはありませんか?
糖質は、体にとって欠かせないエネルギー源。
減らしすぎても、摂りすぎても不調の原因になります。
この記事では、管理栄養士が**目的別の“ちょうどいい糖質量”**をわかりやすく解説。
健康維持・ダイエット・血糖値対策など、それぞれに合った量と続け方を紹介します。
あなたにぴったりの「バランスの取れた糖質制限」を見つけましょう。
糖質とは?なぜ制限しすぎると危険なのか
糖質は、ヒトの体にとって最も効率のよいエネルギー源です。
脳や筋肉は、主に糖質(ブドウ糖)を燃やして働いています。
そのため、糖質を極端に減らしすぎると
- 集中力の低下
- 疲れやすさ
- 便秘
などの不調につながることがあります。
糖質制限は「ゼロにする」ことではなく、適正量をコントロールすることが大切です。
糖質制限は1日どれくらい?目的別の適正量
一般的な目安は以下の通りです。
| タイプ | 1食あたり | 1日あたり | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ゆるめの制限 | 40g前後 | 130g前後 | 健康維持や軽いダイエット向け |
| 標準的な制限 | 30g前後 | 100g前後 | ダイエットや体型管理に効果的 |
| やや強めの制限 | 20g前後 | 70g前後 | 医師の管理下で行うのが安心 |
主な食品の糖質量一覧(100gあたり)
| 食品 | 糖質量(g) |
|---|---|
| ごはん(100g) | 34.6 |
| 食パン6枚切1枚 | 26.5 |
| うどん1玉(200g) | 39.0 |
| コロッケ2個(120g) | 27.8 |
| 餃子5個(120g) | 28.0 |
| フライドポテトM | 36.2 |
| 板チョコ半分 | 14.1 |
| せんべい小1枚 | 8.0 |
こうして見ると、主食を少し減らすだけでも糖質量はかなり変わることがわかります。
まずは**「ごはん1/3減らす」**など、無理のない調整から始めましょう。
目的別の糖質制限|健康維持・ダイエット・糖尿病対策
■ダイエット目的の場合
- 1日70〜100gが目安。
- 炭水化物を減らすと効果が出やすいが、極端に減らすとリバウンドのリスクが高くなる。
■ 血糖値・糖尿病対策の場合
- 医師や管理栄養士の指導のもとで実施を。
- 自己判断で急激に糖質を減らすと、低血糖の危険があります。
- まずは「間食の見直し」から始めるのが安全です。
■ 健康維持・体型維持の場合
- 主食を減らしすぎず、甘い飲み物やスイーツの糖質カットを優先しましょう。
- 長く続けやすい“ゆる糖質コントロール”を意識します。
糖質制限を続けるコツ|リバウンドしない食べ方
- 「我慢」より「選ぶ」
→ ごはん少なめ+野菜多めの食事に - 「抜く」より「バランス」
→ タンパク質・脂質・食物繊維をしっかり取る - 「短期」より「習慣化」
→ 数字にこだわりすぎず、継続できる方法を
よくある質問(FAQ)
Q1. 糖質制限中、ごはんはどれくらい食べてもいい?
→ 1食あたり100g(お茶碗半分)でも効果あり。無理せず少しずつ減らすのがコツ。
Q2. 糖質ゼロ食品ばかり食べてもいい?
→ 栄養バランスが崩れるためNG。野菜・たんぱく質を組み合わせて。
Q3. 糖質を減らすと便秘になる?
→ 食物繊維不足が原因。野菜・きのこ・海藻をしっかり摂る。
まとめ
- 糖質制限は「減らす量」よりも「自分に合った量を見つける」ことが大切。
- 糖質を完全に抜くのではなく、目的に合わせてコントロールすることが健康への近道です。
- 無理なく続けられる範囲で、「食べる糖質」を選んでいきましょう。



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